白蛇:縁起の感想(ネタバレあり)

 

映画のストーリーについてや、好きなシーン、疑問だったところなど。

 

 

ネタバレするので映画見てから読んでください!!(果たして公開中にこの記事はアップ出来るのか)

 

 

 

 

 

まず好きなセリフから話していい?ずっと言いたくて仕方なくて!一緒に見に行ってくれた友達には熱弁したけど!

 

「もう俺のこと突き放せないな」

 

いっっっちばん好きなセリフ。

白が大蛇になってしまい、永州を荒らし、捕蛇村に向かっているときに宣は

「永州の二の舞にしてはいけない!!」

って白の前に立ち塞がって止めようとするんだよね。だけど白はそんな宣のことを大きな体で突き飛ばして捕蛇村に向かってしまう。

その後、蛇母に力を吸い取られ倒れた白(人間の姿に戻った)を守り、抱きあげて走ってくれる宣。

 

白「力、全部吸い取られた…」

宣「もう俺のこと突き放せないな」

 

くぅーーーーっ!!良すぎんか?良すぎんか?良すぎる!!!!!!頭悪い文しか書けなくて悔しい、良すぎる。

白は宣に別れを告げた後大蛇になってしまっていたから、バックハグ以来の人の姿での再会というか、交わした会話がこれよ。良すぎる。

宣にそう言われたあとに白が宣の腕の中で小さく微笑んで身を預けるのもぎゅんっ!!!ってくる。

 

 

声としては、「だから待ってて」がやっぱり一番好き。本予告が解禁された時からずっとこの声に心を掴まれていたけど、本編を見てより好きになった。

初めて予告で見たときにわたしは

「必ず方法を見つけて…」の頼もしい声と、「だから待ってて…」の切なくて苦しそうな声が本当にかっこよくて心臓がぎゅーってなる

ってツイートしていて。どんなシーンかも知らずに声だけでこう捉えたわけだけども、本編を見るとそのシーンの宣はやっぱり苦しそうだけど強くて頼もしいんだよね。画がなくても声だけで既にそれが伝わってきていた。さっくんの声の表情と表現の豊かさに毎回新鮮に驚かされるしときめく。

あんな勢いでバックハグされながら耳元で待っててなんて言われたらもう千年でも二千年でも待つよ…。

 

 

あと屋根の上のシーンの「だからなんだよ」はセリフも声も好き。

捕蛇村に到着した国師に向かって言う「白は…大蛇になっちまった!!」の言い方と声も好き。「大蛇」のちょっと裏返る感じ?や、裏返ってはないんだけど…裏返りそうなくらいの勢いで叫んでいるのに胸を締め付けられる。

宣が妖怪になって白を探すために荒れ果てた永州を走り回っているときに叫びながら白の名前を呼ぶ声にも震えた。

見ながらずっと好きな声を考えていたんだけど、どうやらわたしはさっくんの叫び声が特に好きらしい。叫んでる声、全部好きだった。

 

 

 

上手いとか下手とかは知識もないし比べるものもないからわたしには分からないけれど、さっくんの声も演技も好きだから、それが堪能できたことが本当に嬉しい。

上手かった!と言ってもらえるのも嬉しいけれど、いつか上手いとすら言われないくらいになったらもっと嬉しいだろうなぁと、色んな感想を読んで思った。名の知れたプロの声優さんにわざわざ上手かった!と言う人、あまりいないと思うので。

 

 

 

…なんかもう記事終わりそうな雰囲気出てきてない?まだこれ序盤なんだけど笑

ここまでがさっくんの演技と声に対する感想。あ、冒頭の好きなセリフの話はさっくんがどうとかじゃないけど。どうしても話したすぎたので冒頭に書いてしまいました笑

ここからは映画そのもの、ストーリーについての感想です。

 

 

 

回数を重ねて物語への理解が深まる度に思うのが、ストーリーのリンクの多さ。というかわたしが勝手にこのシーンを見るとあのシーンを思い出す!ってなるだけだけど。

基本時系列で書いていくつもりだけど、リンクしてるように感じたシーンは飛び飛びになると思うので読みづらかったらごめんね。あとセリフは思い出しながら書いているので言い回しとか間違っていたらすみません。

 

 

水墨画のシーン。修行中の白は記憶が蘇る前であっても宣の後ろ姿を捉えていて、想いの強さが感じられる。

 

白が捕蛇村で目を覚まし、おばあさんと村を歩いているシーン。途中で出てくる「雄黄酒」の香りに顔をしかめる白。事前に白蛇伝読み聞かせを見ていたので、これが法海が白に飲ませた薬酒かな?となった。

 

おばあさんも村の人も何度も「宣」の名前を出すのになかなか本人が登場しないのめちゃくちゃ焦らされるよね!!くるか、くるか?まだ?宣は?いつ???のピークに達したところでようやく登場!登場で門を越えるときって、転がってくるはらまきは宣が投げたってことだよね?その後籠の下敷きにしたり(悪気はない)妖怪になって屋根の上とか走り抜けてる時もはらまき投げてて結構扱いが雑なの笑う。二人の信頼関係があるが故ですね。

満を持してようやく登場した宣のファーストカットが逆光なのめーーーーちゃかっこよくない?白が大蛇になったときのたんぽぽのシーンでも逆光で(うちわの柄になってるショット)かっこいい。

第一声「ふっ!」かっこいい。息遣いだけで分かるかっこええヤツや。

 

保安堂に向かうシーン。リスが、落としたどんぐりを宣に拾ってもらった後、白にびびってまたどんぐり落として逃げていくけど、このリスには白が妖怪(蛇)だって分かったの?なぜ?同じ動物でもはらまきは感じ取ってなさそうだったのに。

 

「何か思い出した?」と宣が白に傘を傾けた次のカットの、水面に映る宣と白と紅葉が美しくて好き。

「この世に生まれたからには自由に生きていきたいから」「だから何でも勉強する!」

の宣偉すぎ。自由って、ちゃらんぽらんに過ごすわけじゃなくて、自由を叶える為に努力を惜しまないところがかっこいい。そしてその勉強が白を助けることにちゃんと役立つところも良い。

医者を目指していた宣だけど、後世の白蛇伝では「薬屋」やってるんだよね。「保安堂」は白蛇伝では薬屋の店名なのかな。(後述するけどエンドロールに保安堂登場するよね)

 

傘を作っていたら白を見つけた、とか、ふたりで傘で空を飛ぶところとか、傘の印象が強いのは白蛇伝にも傘が出てくるからなのかな。パンフレットに、新白娘子伝奇(白蛇伝の中国ドラマ)から白と宣が傘を持ちながら2人で歌うシーンをオマージュして盛り込んだ、って書いてあったので傘は白蛇伝そのものよりもそっちのドラマからきてるのかもしれない。

 

真っ赤な紅葉が生い茂る森の中でたんぽぽの綿毛の白い色がとても映えている素敵なシーン。この映画に出てくる植物について、初見からずーっと気になって仕方なかった。紅葉ってことは秋?イチョウも出てくる。でもたんぽぽってことは春?宣が青に追い詰められるシーンでは桜も咲いている。中国も日本の四季とほぼ変わらないよね?わたしの知識不足か?と調べたけどどうやら四季は同じっぽい。なぜ違う季節の植物が同時に存在するのか。

白蛇:縁起のオリジナル版の映画製作スタッフさん(吹替版には関与せず)がツイッターで疑問に答えてくれてた。

「ビジュアルを取ったので厳密に季節を合理的にはしていないと思います」(意訳)

エーーーーッ!?めっちゃ気になったしどの植物も美しいからこそその季節感はわたしの中では重要だったんだが!?ビジュアル優先か…そうか…いや、美しいもんね…うん…確かに…。そんな風に季節を混ぜてしまえるのもファンタジー作品ならではだしね!って納得したけどやっぱり見るたびに気になって仕方なかった笑

あと蓮の花が何度も出てくるのも気になった。転生後の西湖もそうだし、宝青坊の内装も。調べると、そもそも西湖には実際に蓮が生えているらしい。あとは仏教花だとか、縁起が良い花とか、中国画にもよく出てくるらしい。あ、蓮も初夏に咲くけど500年後白が修行している洞窟の中には桜が咲いてるよね。(めちゃくちゃ季節のこと言う笑)

 

ツイートもしたけど道士の演技が好きで、捕蛇村に到着したシーンが特に好き。憎たらしい喋り方とか、細かい仕草とか。最後、自分の指先を見ながらゆっくりと「探せ」って言い放つところとか腹立つよね〜〜!好き!

映画全体を通して服の素材感の繊細さが凄いなぁと思ってたんだけど、道士の纏う羽織りのシルクっぽい光沢とか、そこに描かれている鶴の柄のラメとか、めちゃくちゃ細かい。宣の服も白の服もとても繊細に描かれている。映画館の大スクリーンだからこそより分かりやすかった。

 

チャンパンの謎。あれだけ蛇母に忠誠を誓っていたチャンパンは蛇母の裏切りに対してどう思っただろうね。というか、チャンパン、生きてるよね?川で白に斬られてバラバラになったけど、エンドロールの間に出てくる宝青坊主のシーンで水の中にいたのはチャンパンの声だったよね?「俺の探し物を見つけてくれたか」とは?Ⅱに続くんだろうか?

 

「また思い出そうとしてる?どこで誰と何をしていたのか、思い出せないのはたしかに辛いよなぁ。でも、忘れた方がいいこともあるさ。美しい花もすぐ枯れてしまう。人生は辛いことが多いって言うし。だったらさ、素敵なことだけ覚えておけばいい。」

船のシーンは本当に全部素敵で大好き。

白が一生懸命歌を覚えている時、船のへりに座って白の後ろ姿を眺める宣の柔らかい表情と愛おしそうな視線が好き。

はらまきが喋り出すシーン「そうだな、例えばはらまき。こいつが妖怪になったとしても俺は変わらず好きだ」はイコール白が妖怪でも"好き"だと言ってくれているよう。この時点ではまだ惹かれている理由が恋愛感情かは分からないけれど。「ふふっ、そうなの?」とはらまきに仙術をかけるときの白の笑い方好き!宣の歌の時もそうだけど船の上が一番白の笑顔多くない?幸せな気持ちになる。

チャンパンとの戦いで川に落ちてしまった船頭のじいさんは、エンドロールの宝青坊主のシーンで宝青坊主に見惚れて他の船にぶつかっているあの船頭のじいさんとかに生まれ変わっていたらいいなと思った。

 

白が妖怪だと分かった後にはらまきに「だまれよ!」と叫ぶ宣かっこいいし、ここのシーンの宣の火起こしスピードがプロ級過ぎて冒険少年出れるよ…の気持ちになった。目黒担に言ったらそれ思ってたって共感してもらえて爆笑した。いいシーンなんだけど毎回冒険少年…ってなるのやめたい。蛇は苦手だったはずだけど白(好きな人)であればそんなこと関係なくなる宣まじかっこいい。

「もう、知らないっ!」なはらまきかわいいしそのあと白の足元暖めに帰ってきてくれるの本当に愛おしい。はらまきは転生後に宣の忘れた傘を持って追いかけに来てくれるけど、その時も「もう知らんよ!」と去っていくんだよね。そう言いつつきっと何度でも忘れ物を届けにきてくれるんだろうな。

 

目が覚めて屋根の上で話しているシーン。この時視界に広がっている永州の町。後に大蛇となった白が全てを壊して荒らしてしまう町。このシーンで二人で眺めていた町が燃え上がって荒れてゆくのがとても悲しかった。

 

悠木さんの宝青坊主がぴったりすぎてめっっっっっちゃくちゃ良かった!!セクシーでもありキュートでもあり怖くもあり。「「私たち、ワクワクする」」の声に毎回こちらもワクワクゾクゾクさせられました。堪らん。

 

所々で千と千尋の神隠しを思い出すシーンがあるんだけど、白が青と対峙して「白!!」と呼ばれてハッとするシーンで特に感じた。千と千尋でハクが本名を思い出して龍から人の姿に戻るシーンを思い出す。パンフには、宝青坊のデザインは千と千尋の油屋がモデル、とあったのでそれ以外の所の真偽は確かではないんだけど。そんな話をしていたら、友達が、千と千尋(というか宮崎駿監督)がそもそも白蛇伝の影響を受けていたらしいと教えてくれた!知らなかった!!つまりは、白蛇伝白蛇伝リスペクトの千と千尋白蛇伝&千と千尋リスペクトの白蛇縁起って事なのかな。千と千尋がセンとハクなのも白蛇伝から?

 

青に追い詰められても「どうするつもりだ?」と挑戦的で、宙吊りにされても白に微笑みかける余裕まであって(あのニコッとする一瞬たまらん)、最終的には「妖怪って事は修行してるんだろ?短気は良くないよ」とか煽ってんの宣のメンタルえぐえぐすぎる。

 

地下に閉じ込められるシーン、というか地下そのものの意味が正直よく分からなかった。人には効かず妖怪だけが攻撃されたけど、妖怪を閉じ込める為のスペースだったってこと?「元は修行の寺院でその上に塔を建てたのか」という台詞が意味する事も分からなかった。宣が勉強していたおかげで逃げる事が出来たのと、蛇狩りの道具を壊す宣のかっこ良さはよく分かった!

地下から出た後に白は宣に別れを告げるけど、いつからそうしようと考えていたんだろう。全てを思い出し、一緒には居られないと悟ったとき?宣が「何があっても俺がいる」と言ってくれたときにはもう決意していた?宣を守る為の白の決断が苦しくて切ない。

 

バックハグ、白が半蛇状態だから身長高くなってるせいで、肩より上にハグするんじゃなくウエストをぎゅーってして肩に顔をうずめているところがまた良い。宣が本当に水も滴るいい男過ぎるのよ。このシーンの宣の作画5割増しくらいで描かれてない?フィルターかかってます??めちゃくちゃかっこいい。

 

白の「石像は冷たい」というセリフ、必死で暖めてくれた宣の体温を思い返しての発言で好き。

 

宣が妖怪になると決意するシーン。決意という言葉も似合わないほど何の迷いもなく簡単に「分かった」「構わないさ、さぁ来い」と受け入れるの凄いと思っていたけど、それだけ宣にとっては妖怪か人間かなんて「どうってことない」事なんだろうね。

「だからなんだよ。尻尾が生えていようが、そんなことどうってことないだろ。」

この「尻尾が生えていようが〜」のシーン好きだし、その後妖怪になった宣の妖怪要素?が、"尻尾が生えること"なの良い。自分に尻尾が生えて白が大蛇になれば「体の大きさがなんだ?そんなの大した事じゃない」になるんだよ。超好き。

宝青坊主には「やっぱり若いねぇ」って言われるけど、きっと宣は若さだけじゃなくて、いつ何時でもこの状況になったら自分が妖怪になる事を選ぶだろうなぁと思った。「一緒に居られないことを今後悔しているんだ!」かっこいい〜…。

妖怪と人間、という考え方でいうと、この宣に対比して村の子供たちは冒頭では「宣兄ちゃんが帰ってきたー!」って喜んでおもちゃを貰っていたのに、宣が妖怪になったと知った途端にその喜んで貰ったおもちゃを地面に投げつけてしまうの、宣は宣でも人間じゃなく妖怪になっただけで見方が変わってしまうんだという事を表していて切ない。おもちゃを投げられた後の哀しげな宣の表情に胸が痛くなる。でも、妖怪は恐ろしいものだから退治しなければならない、という考えを植え付けたのはきっと国師なんだよね。

はらまきも最初は「蛇は苦手だっただろ?こいつ蛇の妖怪だぞ?」って偏見があるんだけど、最終的には「あの時宣が助けなかったら今頃みんな死んでただろ!おいらも宣も妖怪だが命がけでお前らを助けた!!」になるのかっこいい。このはらまきの叫びに毎回泣く。

 

見れば見るほどはらまきがかわいくて仕方なくて大好きになっていくんだけど、「はぁっ!おいらの尻尾は!!?!?」のシーンほんっとかわいい!一緒に妖怪になったはらまきに「これからは良い事も分かち合っていこう」って言う宣のポジティブさ好き。

 

大蛇となった白を止めに行く宣。思い出のたんぽぽで必死に引き止めて説得をする宣と、そんな宣に心が動く白。大蛇となった白の表情の細かさがリアリティあって凄い。たてがみや逆立つ鱗や細める目から喜怒哀楽が見てとれる。

「ずっと一緒にいよう」

白に触れる宣。ここが幸せのピークの瞬間だよね泣ける。邪魔しに来た国師憎すぎ。

 

わたしは不老不死なんて絶対に嫌なので、それを望む国師(と皇帝)を見ると何故なんだと疑問に思うしそんなことを理由に人々を支配しているのが悲しい。不老不死になってどうするん?それこそ、生まれ変わる事もないんだよ。

あと国師あまりにも強すぎて笑っちゃう。めちゃくちゃしぶといし。れつようだんこんりん効かんの!?なんでなん!?一瞬で吹き飛ばすじゃん!国師を煽ってわざとれつようだんこんりん(漢字分からんw)吸わせて「クソ国師!」って言い放つ青ちゃん気が強くてかっこよくて大好き。

かんざしを「受け取れ!」って青に投げる宣がナイスアシストすぎるかっこいい。

勉強をし続けて身につけた知識を、出口を導く為に役立てたのと同じように、妖怪になって身につけた身体能力を生かして村の人たちを助けに行くところもかっこいい。

 

蛇母の裏切りが予想外だったし一番悲しかった。「人の心は醜い」と言った師匠の心こそが一番醜かった。助け合うことで増幅すると言っていた力は、チームワークを高める為のものではなく、最終的に蛇母自身が全ての力を吸い取る為のものだったと知った時の悲しみ。助け合うことで〜って前半に言っていたときに師匠めっちゃいい人やんってなってたから余計に…。

 

白が宣に別れを告げたときの「あなたは言ったわ、忘れた方が良いこともあるんだと」のセリフが切なくて悲しくて。違うよぉぉこれは忘れた方が良いことじゃないんだよぉぉ!ってなるんだけど、最後に結界に閉じ込められたときには

白「宣、言ってたわね、人生には辛いことが多いって、素敵なことだけ覚えておけばいいって」

宣「あぁ、言ったよ。覚えてる?あのたんぽぽ、あの船でのこと、そしてあの塔で…」

白「覚えているわ」

宣「覚えてる…良かった………」

になるのがー!!!!!!大号泣

からの!!500年後の白の「だって私は覚えてる」で覚えてるううう良かったああああとなり、また大号泣。私は覚えてる、の白の声の透明感が物凄く好き。このとき滝にかかっている虹もいいよね。

 

この500年後のシーン、白が洞窟から地上に上がったところで滝が現れて、そこがかつて保安堂のあった場所だったんだと知るんだけど、その下の洞窟で白はずっと修行してたわけだよね?それは500年前も?捕蛇村のどこに蛇族の隠れ家があるのだろう?と思っていたけど、その頃から保安堂の下にあったってことでいいのかな。

 

青はなぜあの500年も経ったタイミングでかんざしを渡し、記憶を蘇らせたのか。白の断片的な記憶の中で、蛇母が白に国師の暗殺を命じ、「この世にはやりたくなくてもやらなければならないことがある」と言った時に白が「でも私はまだ人の形を保てるようになったばかりで…!」と言っていて。つまり人間の形を保てるようになるには修行が500年必要で青はそのタイミングを待っていた?白が宣への思いを持ち続けていてもなお「どこまでもついていくよ」な青の愛情凄い。白の幸せを一番に願う、無償の愛。初めて白蛇伝読み聞かせを見たとき、最後の「そして4人は楽しく暮らしました」に、え何で?青も居るんだ?何で?ってなっちゃったけど白蛇縁起の白と青の関係性を見たら少し納得した。Ⅱではもっと詳細に描かれているのかもしれない。見たいー!

 

断橋での再会。転生後の宣、ちょっと声違くないですか?大人っぽくないですか?本人が意図的に使い分けているかは分からないけど、宣だけど宣じゃない…!ってテンション上がった。

 

エンドロール1曲目(絵が横に流れていくやつ)の絵が白蛇伝のストーリーなんだと3回目で気づいた。1回目はエンドロールどころじゃなかったし笑、2回目はずっと左の歌詞を追ってたので全然気付かなかった。宣と白が保安堂の前にいる絵もあるので、これが薬屋の名前かなと。

 

エンドロール2曲目が歌声も、(訳されてるけど)歌詞も素敵でとても好きなんだけど、中国の男性歌手の方だと知って驚き。美声。映画のオリジナル版のサントラはApple musicにあるんだけど、この曲(缘起)は入ってないんよー。動画はどれが公式なのかよく分からないし…。残念。

 

縁 -YUÁN-

3曲目にしてようやくかかる縁。宣の登場くらい焦らされる!一番最後に流れることと映画館の音響で聴くことによって、イントロの音がなくさっくんのソロパートから始まるこの曲の良さを存分に浴びることが出来た。本編のダイジェストと共に歌詞も流してくれるのがすごく嬉しかったし、曲の世界観やストーリーとの繋がりをより感じる事が出来て沁みた。Aメロのめめのパートが本当に良い。聴けば聴くほど良い。歌声にぴったり。このめめのパートのところで右側に「佐久間大介(Snow Man)」の文字が流れるので、ダブルで良い……って毎回なってました。2番の「たとえ別れを繰り返しても〜」でちょうど宣と白が別れるシーンが流れるんよね。「命の灯火を焚べて」で宣が妖怪になって「あなたを見つけ出すその日まで」で尻尾が生えた宣がイチョウの森を駆け抜けて白の元に向かうんよ。エンドロールでもまだ泣かせてくる。

 

 

パンフのさっくんの「出会うべくして出会った二人」の言葉に、白蛇縁起は白蛇伝の前世のお話だったけれど、白蛇縁起のさらに前世でも二人は出会っていたのかもしれない、と思った。君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ!!!(?)

 

 

たくさん感動をもらったし、きゅんきゅんしたりゾクゾクしたり、とても素敵で楽しい映画でした。白蛇伝に続くと分かっているから、ハッピーエンドが約束されていたのも良かった。

パンフにオファーの経緯が書かれていて。アニメを普段見ない人にも見てもらいたいとの思いから事務所に声をかけて紹介された、と。事務所の中から選ばれた事に驚きと喜び。さっくんが主演じゃなかったらきっと見ていなかったので、出会わせてくれてありがとう。

一歩、また一歩と着実に夢を叶え、さらに次の夢へと向かってゆくさっくんにとって、この作品もまた次の夢へと結ばれますように。

 

初W主演映画、おめでとうございました!